酒類提供停止期間を経て、明治33年創業115年の歴史を誇る老舗酒場の現在。
〜何度も災害に見舞われた、過去を乗り越えて〜
人気店で、なかなか予約をしないと入れない。そんな老舗店も、近年の世の情勢によりランチの再開など、かつてない程の休業期間を余儀なくされた。
激動の歴史を歩み、現在に至る。気の短い江戸っ子向けのメニューになっており、注文からすぐに出てくる美味しい料理が多い。
●店の歴史を長く見守ってきた帳場で、昔ならではの接客を守る
レトロで趣のある佇まいの「みますや」。明治期に創業した酒場は関東大震災のとき、火災によって焼失してしまった。その後、家族経営で懸命に働き、昭和3年に建てた現在のお店。昭和の戦争も生き延びてきた歴史がある。戦後も懸命に継続し、周囲の店が暖簾を下ろした後に最後灯りを消すのが「みますや」だった。現在、店の三代目のご主人である次女の方が、帳簿に座りお客さんの予約電話など対応している。
●メニューでも人気の高い「どぜう丸煮」
どじょうは江戸時代から庶民の味方として愛されてきた、今で言うファーストフードのような食材。労働者たちが忙しい仕事の合間に、サクッと食べて午後の仕事に取り掛かる、というのが当たり前の日常だったのだ。みやすやで「丸煮」は大人気なので、早めの注文がおすすめだ。
みますや
東京都千代田区神田司町2-15-2
■営業時間 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗情報をご確認ください。